構図のおつまみ。〜スマホでOK! 写真のコツ〜

おつまみでざいん。

制作チーム「アトリエ∞(インフィニティー)」所属、グラフィックデザイナーのwachico.(わちこ)です。

さて、この記事は8月分にあたる、わけ、ですが………………! まずは今回の投稿たいっっっへん遅くなってしまいご迷惑・ご心配をお掛けしましてまことに申し訳ありませんでしたあああああ!!

と言いますのも、今回もいつも通り月末には投稿できそうな目処が立っていたのですが、相次ぐ荒天で掲載用の写真撮影が遅れに遅れてしまい、更にご存知台風10号の影響で在宅勤務を余儀なくされ……。そしてあろうことか、在宅勤務期間の最中、気づいた時には親子揃って新型コロナウイルス陽性判定…という最悪の事態に! よって、8月末〜9月頭はほぼほぼダウンしておりました次第。

ただ病状回復も想定より早く、かねてより予定していた一泊旅行には無事旅立てましたので、旅先でより良い写真素材が撮影できた事は怪我の功名……なのでしょうかね? とにかく、この度は申し訳ない、しか言葉が出ない…。

私どもは熱があまり上がらないタイプのコロナだったんですが、これ今ものすごく流行ってるみたいなので、皆様くれぐれもご注意ください! 手洗いうがい、大事!

さてさて。気を取り直して今回の「おつD」は、秋の行楽シーズンに向けて素敵な写真を撮るコツ、「構図」にまつわるお話をやってまいりましょう。

「構図」なんて聞くと難しい印象を受けますが、ぶっちゃけ私も普段はフィーリングで撮る人なので安心してください(できねぇよwww)。昨今はスマホカメラも従来のデジカメ並みに高画質・高機能化していますので、実は結構挑戦する価値のある領域ではないかな、とか思ったり。

ここでは数ある構図の中でも、スマホカメラでやりやすそうな基本的なもの・シンプルなものを(独断で)ピックアップして紹介します。本格的な一眼レフやコンデジなんかでも考え方は同じですが、今記事では「スマホカメラ(デフォルトのカメラアプリ)」を想定して書いていきますね。

ひいてはデザイン領域全体でも応用できる知識になるので、知っておいて損なしです!


もくじ

【そもそも「構図」って?】
【準備:グリッド線を表示してみよう!】
【実践:三分割構図をやってみよう!】
【応用:分割のない構図に挑戦しよう!】
【まとめ】


【そもそも「構図」って?】

構図とは「被写体や要素をどのように画面内に配置して整理するか」という考え方や手法のこと。写真に限らず、絵画やグラフィックデザイン、動画、漫画などさまざまな作品で、いろいろな構図が用いられています。

カメラの向きと被写体の関係(イメージ図)
カメラの向きと被写体の関係(イメージ図)

例えば同じ被写体(撮るもの)相手でも、どのような方法で撮るか、によって仕上がる写真は変わりますよね。どんな機材(カメラ)を使うかは勿論として、撮影者がどこに立つか・被写体までの距離や高さ・カメラの傾けかた……などなど、私たちは1枚の写真を撮る時、実はかなり多くの要素について考えているのです。この撮影者の考えがそのまま構図に、つまり写真の出来栄えにあらわれてきます。

参考サイト

【初心者の方必見】上手な写真を撮るための構図・アングルの基本を分かりやすく解説! | インプレッション | タムロン 写真用レンズ フォトサイト - TAMRON
この記事では一眼カメラの初心者の方に向けて、構図の基本的な知識をご紹介します。構図を上手く活用するには、フレーミングやリーディングラインが重要です。また、代表的な構図として三分割構図や日の丸構図をご紹介します。

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【準備:グリッド線を表示してみよう!】

そこでまず、構図を考えやすくするための「仕込み」をしましょう! 最近のスマホではデフォルト(最初から使える)機能として、構図取りの助けとなってくれるグリッド線を撮影画面に表示できます。一例として、iPhoneでの設定方法をご紹介します。

なおこのグリッド線は、撮影した写真自体には写り込みません。撮影画面(カメラで言うファインダー)だけに表示されるもので、構図を検討する際には欠かせない補助線となります。

これで縦2本・横2本の線(3:3の9分割)でできたグリッドを表示してくれます。ちなみに自分の場合、中央にカメラが水平かどうかを表示するマーカーも出しています。これも撮影に役立ちますが、別に必須というほどの機能ではないです。こちらはお好みで設定して下さい。

※Androidでの設定方法はこちらの記事をご参考下さい(外部サイト)。

Androidのカメラでグリッド線を設定する方法を紹介! | Aprico
Androidスマホのカメラアプリを使用していて、上手く写真撮影ができなくて困っている方もいらっしゃるかと思います。そんな時は、グリッド線を表示させてみましょう。この記事では、Androidスマホのカメラアプリでグリッド線を設定する方法をご...

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【実践:三分割構図をやってみよう!】

繰り返しになりますが、ひと口に「構図」と言っても様々な要素があります。「フレーミング」「リーディングライン」「レイヤリング」などなど……という所まで事細かに説明しちゃうと話が複雑になるので、今回あえてこの辺りはばっさり省こうと思います。この辺は撮っているうちに、自然と身についてくる感覚でもありますしね。

さて、まずは先ほど表示させたグリッド線を使って、最も基本的な構図法といえる「三分割構図」を覚えていきましょう! 画面比率は、スマホやTVで一般的な16:9にしてあります。

■三分割構図

以下の撮影サンプルをご覧ください。人物部分のボカシ以外、後からトリミングなどの加工はしていない写真です。濃いピンクの線が、縦横3分割のグリッド線となっています。薄い水色の線は写真の中央を表す目安線ですので、参考程度に留め置いてください。

この写真のメインとなる被写体は、左側の時計です。まず縦のグリッド線に時計の支柱を真っ直ぐ合わせるよう意識し、次に時計の盤面を交点と重ねるように構図を取ります。ただ、腕を上げ画面から離れて撮った都合上、若干中心がズレてしまいましたが…まあ許容範囲内。

このように三分割構図は、グリッドの交点に中心となる被写体・引き立て役の素材などを配置する構図法です。「え、たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、ここを意識するだけで格段に写真が変わるはずですよ。

先ほど時計の支柱でやってみたように、交点だけでなく直線を目安に構図を考えるのもアリです。2:1や3等分といった直線的にとらえる構図も、グリッド線に従えば綺麗に収めやすくなります。

参考写真は街並みと空の境目あたりを目安に、だいたい1:2になるよう分割した構図にしてみました。ちょっとガラスの反射が映り込んじゃってますね。私もまだまだ凡人です……。

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【応用:分割のない構図に挑戦しよう!】

■日の丸構図

日の丸構図の例
日の丸構図の例

日の丸構図はまるで日本の国旗のように、メインとなる被写体を写真のど真ん中に配置する構図のことです。物撮ブツどり(通販サイトや飲食メニュー写真向けに、単色背景で被写体だけを撮ること)にもありがちな撮り方ですね。

実はこういうTHE・シンプルな構図ほど、意外と撮るのは難しめ。特に被写体を真上から撮影する際は、日光や照明によってスマホの影がかかってしまいがちです。最近はスマホ用の撮影照明機材なんかも安価で手に入りますが、本体のライトをつける(フラッシュ)だけでも改善するのでお試しあれ。

■曲線構図

曲線構図の例
曲線構図の例

曲線構図は被写体が持つ曲線を活かしたり、曲線上に注視するポイントを置いたりする構図のことです。曲がりくねった道や線路・橋・川などの遠景を撮るのにぴったり。

サンプル写真では某観覧車の上から見下ろす形で、奥の方へカーブしていく線路を撮ってみました。奥に向かってすぼまっていく曲線によって、画の中に少し立体感(奥行き)が感じられます。

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【まとめ】

さて、ちょっぴり小難しい話をしましたがいかがでしたか?

これからのご旅行の際はもちろん、日常のふとした時にも活用しやすい構図をピックアップしたつもりです。うまく使って「バズる」写真を狙ってみてくださいね!

あ、9月分も9月分として今月末に何か1本出します。重ね重ね、本当にすみませんでした……!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

それでは、次回をお楽しみに!

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※画像お借りしました:いらすとや

2024.9.11


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