Canva vs Adobe Express のおつまみ。〜前編:全人類デザイナー時代、到来!? 〜

おつまみでざいん。

制作チーム「アトリエ∞(インフィニティー)」所属、グラフィックデザイナーのwachico.(わちこ)です。

さて突然ですが皆様、ブログや動画のサムネイル・チラシやポスター・ショート(リール)動画やアニメーションなどなど、プロのデザイナーでなければ作れないだろう高品質なデザインが、無料で・誰でも・超簡単に作れちゃう! ……って聞いたら、あなたならどうします? しかも最低限、パソコンやスマホ・タブレットと、インターネット環境・WebブラウザやAppさえあれば始められるとしたら?

……嘘でしょ、って? いやいやこれがホントの話!!

Adobe ExpressとCanvaのアプリアイコン(iOS版)

ということで今回の「おつD」は、そんな誰もがデザイナーになれちゃう(?)夢のようなツール「オンライングラフィックデザインソフト(※1)がテーマです! その2大巨頭たるCanvaキャンバAdobe Expressアドビ エクスプレスを、筆者独自の視点から徹底検証(※2)していこうと思います。

しかも今回は前後編豪華2本立て! まず本記事で両ソフトの概要・使い方などをお話しまして、次回は両者のガチンコ全面対決パート(!?)をお届け予定ですので、そちらもお楽しみに!

※1:これらのようなソフトウェアに明確な呼称はないようなので、本記事中では仮にこれを「CanvaやAdobe Expressのようなソフトの総称」と定義して進めます。
※2:本記事は2025年2月現在の情報を元にしています。また今回は全文に渡って一個人の私見私情によるところが多く、すべての検証結果は参考程度の情報です。いつも通り、どうか笑ってご容赦ください。


もくじ

【そもそも「Canva」と「Adobe Express」って?】
【補足:筆者作業環境について】
【実践:CanvaとAdobe Expressでデザインを作ろう!】
【完成デザインお披露目&感想反省会!】
【まとめ】


【そもそも「Canva」と「Adobe Express」って?】

まずは両ソフトについて、ざっくり概要をまとめてみましょう。

オンライングラフィックデザインソフトの開拓者!?
Canva(キャンバ)

Just a moment...

Canvaは2013年1月1日、西オーストラリア州のパースで創業した「Canva Pty Ltd」によって開発されました。「デザイナーじゃない人のためのデザインソフト」という当時としては異例の特徴を持つ、Web上(ブラウザやWebアプリ)で動作するソフトウェアです。リリース当時(2013年)の時代を思えば「デザイナーでなくてもデザインが作れる」「初心者〜プロまで扱える」を実現したこのアプリは、デザイン業界に新たな革命を起こしたと言えそうです。

直感的なUIや豊富なテンプレート・画像・動画などの素材、多種多様なフォントなど、デザインに必要なものはソフトの中に一通り揃っていますので、アカウント(GoogleやFacebook・Appleアカウント連携などでもOK)さえ作れば無料ですぐにでもデザイン作成が始められます。

また「Canvaプリント」と呼ばれる独自の印刷サービスもあって、アプリだけでデザイン〜入稿(印刷所に印刷注文すること)〜納品、というワンストップ化が実現されているのは素晴らしいですね! 入稿作業って知識がないとスムーズにできない部分なので、初心者さんには非常に助かるサービスです。

ちなみにCanva社はパブリックドメイン(フリー素材)の画像・イラスト・アニメーション・動画などの素材共有サイトPixabayと連携しているので、Canvaから直接Pixabayの素材が使えます。

デザイン業界絶対王者ゆえのこだわり!
Adobe Express(アドビ エクスプレス)

無料のデザイン、写真、ビデオツール - すばやくデザインが可能に | Adobe Express
Adobe Expressは、コンテンツ制作を簡単にする、オールインワンのデザイン、フォト、ビデオツールです。ソーシャルメディアなどの場で差をつける、印象に残るSNS投稿用のコンテンツ、動画、ロゴなどをすばやく簡単に作成することができます。

Adobe Expressは、IllustratorやPhotoshopでお馴染みの「Adobe」が開発しました。Wikipediaの説明によると「アドビによって開発されたソーシャルグラフィックやwebページ、ショートビデオを作成できるモバイルおよびWeb用のメディア作成アプリケーション・スイート」と小難しい説明があるのですが、見た目も使い方も出来ることもCanvaとほぼほぼ同じです。リリースもCanvaより後発だった、という事もあり「Adobe版Canva」と例えた方がいいですね。

Adobe自身は2011年頃からAdobe Touch Apps (Wikipedia)という名目で、クラウド連携型の(タッチデバイス向け)デザイン系アプリ開発を発表。その後現在に至るまで、端末を問わず多くのアプリ開発実績がありました。これらリリースされたアプリの幾つかが徐々に統合されていき、Adobe Express誕生へと至ったようです。

ちなみにCreative Cloud(PhotoshopやIllustrator等の単体プラン・コンプリートプラン)の加入者であれば、自動的にAdobe Expressの有料プラン(プレミアムプラン)が適用されるそう。ってことなので、もし加入者なら使わなきゃ損ですよー!

なおどちらのソフトもWeb (ブラウザ) , Mac, Windows, iPhone, iPad, iOS, Android……といった、一般に普及している端末・OS等に幅広く対応していますのでご安心を。

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【補足:筆者作業環境について】

さて説明を始める前情報として、両者ソフトの比較状況を明確にするため、筆者のパソコン・ソフトの動作環境を以下に書き留めておきたいと思います。

ちょっと小難しいし参考程度にしかならないと思うので、まるごと読み飛ばして頂いても構いません。読み飛ばす方は以下をクリック(orタップ)。

↓↓↓次項まで飛ばす↓↓↓

ソフトは両方ともWebブラウザではなく、PC版の独立アプリケーションで操作します(次回の対決パートでも同様)。

注意点は当方、Canvaは無料プランAdobe Expressは有料プラン、という加入プランの差があるので、ゆえに若干Canva側にハンデが生じています。予めご了承下さい。まあ、記事中でやってる範囲の制作であれば、ほとんどハンデの意味はないかと思いますが……念のため。

■マシンスペック(一部)

本 体:MacBook Pro
    (2023モデル・認定整備済製品)
    Mac OS Sonoma (14.6.1)
チップ:Apple M2 Max
メモリ:32 GB

■ソフトウェア環境比較表(一部)

  Canva(無料) Adobe Express
プレミアムプラン
(有料)
補足・参考情報
サブスク料金
(個人プラン)
 

 
(有料版11,800円/年)
1,180円/月
(11,980円/年)
※Adobe Expressの場合、
Creative Cloud加入者なら
プレミアムプランが自動適用
テンプレートの数 100万点~ 10万点〜 今後もどんどん増える可能性大!
素 材 300万点~ 2億点以上 今後もどんどん増える可能性大!
AI生成 画像生成:50回
動画生成:5回
250クレジット/月
(1回生成=1クレジット消費が基本)
・Canva:多種多様な生成AIを使用
・Adobe Express:Adobe独自開発の
 生成AI「Adobe Firefly」を使用
印 刷 Canvaだけでも発注可能
Canvaプリント
ソフト単体では不可
※ファイルをダウンロード
して印刷や発注をする
・Canvaプリントはお手軽だが
ちょっぴり割高という話も?
(名刺100枚で2,000円くらい?)
クラウドストレージ 5GB 100GB  
フォント 500種類〜 25,000種類〜 ・Canva:和文フォント(日本語)が豊富
・Adobe Express:欧文フォント(半角英数)が豊富
※有料プランなら自分でフォントを
アップロードして追加できる
独立アプリ対応 PC(Mac/Windows)
スマホ・タブレット等
PC(Mac/Windows)
スマホ・タブレット等
※Adobe ExpressのPC版アプリは
PWAでの提供(Chromeアプリ等)
その他 ・リサイズ(縦横幅の変更)が不可
※有料版は可能
・静止画・動画の背景削除
・ワンクリックでリサイズ など
・両者とも豊富なチュートリアルあり

※参考サイト(情報引用元)

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【実践:CanvaとAdobe Expressでデザインを作ろう!】

さあここからはお待ちかね! Canva・Adobe Expressそれぞれで、お試しに「架空の動画サムネイル画像(1280×720px)」を作ってみたいと思います! 目的によって色々な作り方があるので、あくまでも操作方法・デザイン作成の進め方の一例としてご覧ください。

基本画面の説明

こちらはアプリを立ち上げた最初の画面。ご覧の通り、両方とも基本的なUI(ユーザーインターフェイス)デザインはそっくりですね。これなら例え両方を行き来しながら作業したとしても、操作に戸惑うことはないでしょう。

UI(ユーザーインターフェイス)って?
 UIとは簡単に言えば「情報をやりとりするためのモノ」。例えば視覚・聴覚・触覚・動きなどに関わる物事ですね。UIがより良く快適になるよう整えるのが「UIデザイン(デザイナー)」の役割です。ここでは特に「画面内の情報伝達」に関する話をしていますね。
 例えばパソコンならファイルやフォルダのアイコン・ウィンドウ内の項目配置・ポインタの動くスピードや加速度など。RPGゲームならHPゲージ・キャラのステータス表示・コントローラーのボタン配置・キャラクターやカーソルの操作方法。こんなイメージで捉えると分かりやすいかもしれません。

それぞれYouTubeサムネイルサイズ(画面比率16:9)を選んで、新規ファイルを作成したところです。編集画面も両者ともほぼ同じレイアウトですね。左側に表示されるメニューからテンプレートや各種素材を選んで配置したり、テキストを入力したり、画像・動画などを生成AIを使って生み出すことだってできちゃいます。Adobe Expressはデフォルト(初期状態)のピクセル数が大きめだったので、手動でCanva側のサイズに合わせておきました。

テンプレートでデザインのベースを作ろう!

このような感じで、ジャンル毎に豊富なテンプレートがあります。有料プランでしか使えないものもありますが、こだわらないなら必要十分な量が用意されていますので、その点は無料プランでもそこまで不便に感じないかと思われます。

沢山のテンプレートから気に入ったものを選んで適用したら、必要に応じてスタイル(カラーテーマ)と呼ばれる配色やフォントなどのセットを適用します。スタイルを活用してある程度配色イメージを整えておいたほうが、後のデザインも進めやすいです。

たったこれだけで、簡単にデザインの土台部分が出来上がりました。あとはテキストを修正したり、素材を追加・生成・削除したりして、納得のいく自分のデザインを完成させていきましょう!

本来はコンセプト(テーマ)を決めてデザイン作成に入るのがセオリーですが、今回はお試しデザイン。テンプレートのデザインから架空動画の内容を決め、それに沿ったデザインを進めていくことにしました。

ということでテンプレート検討の末、Canvaでは「架空絵本作家原画展の生配信動画」Adobe Expressでは「架空ソシャゲ(スマホゲーム)の実況生配信」の架空動画サムネールを作ることに決定。一応有料プランが使える分、Adobe Expressの方をより難易度の高い(凝った)デザインに仕上げたいところ……果たしてどうなる?

メインビジュアルを作ろう!(画像生成AI)

続いてメインビジュアル(主となる画像)を作ります。ここは折角の便利機能ですし、巷で話題の画像生成AIを使って描かせてみることに。

Canvaでは絵本作家の原画をイメージして、手描き風の猫のイラストを。Adobe Expressではゲームの新キャラについての実況動画と分かるよう、アニメ調のサイバーパンク少女のイラストを。なお後者については、非常に難易度が高い生成になります。

アニメやマンガのような人物キャラクターを、細部まで破綻なくAIに描かせるのは、過去に記事にまとめた通りかなり難しいのです。こういう傾向の画像生成はほぼやらないタイプの筆者ですが、やはり手指や正面顔など、複雑だったりバランスが重要な表現はまだまだ描写が狂いやすい気がしています。

ですが世の技術は日進月歩、生成精度は以前より格段に向上しているのも確かでして。裏でバストアップのイラストなども描かせてみたのですが、そちらはかなり完成度が高かったように感じました。

※参考過去記事

ちなみに両者とも有料プランならば、参照画像などを追加するオプション項目があります。これは生成したい画像の、絵柄や構図などの参考になる画像を別途添付することで、ある程度それらに沿った生成をしてくれる補助機能。実際に参照画像を追加すると、確かに生成結果が向上した感はあります。

※言うまでもないことですが、こういった参考用に学習させる画像は著作権・肖像権といった権利関係に問題のないものを使いましょう。

デザインを整理し、整えよう!

画像を配置したり、フォントや配色を整えたり、ここまでは基本のデザイン要素。ここに素材を加えたり、メインビジュアルの色味を調整したりとちょっとずつテコ入れをしていきます。この先どこまでこだわるかは、完全に作者の匙加減さじかげんになりますね。

こんな感じで出来上がり。いかがでしょう? IllustratorやPhotoshopを使わずとも、それらを使用したのとほぼ遜色ないデザインに見えますよね。これは……恐ろしいほど便利な時代になったものですね。ぜひ有効に使わねばなりません!

ではでは、次項は完成した架空サムネのお披露目です! 使用感や比較してわかったこと、反省点なども併せてお話しします。

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【完成デザインお披露目&感想反省会!】

Canva作例
 架空絵本作家原画展の生配信動画サムネール

架空絵本作家原画展の生配信動画サムネ(Canva)
架空絵本作家原画展の生配信動画サムネ(Canva)

ナイトミュージアム(閉館後夜の展覧会場を巡る企画)の生配信を想定したサムネ。AI生成された画像の雰囲気から全体のカラーイメージを固めていき、必要な情報を取捨選択しながら配置するのは結構頭を使いました。絵本作家の顔写真(右下のフリー写真)を入れるかどうかは悩みましたが、生配信中に作家が登場する、という設定だったので差し込みました。

Adobe Expressの作例(後述)とは正反対で、全体はあっさりめ・軽めのテイストです。原画展という設定上、その主題であるイラストに目が留まるよう意識したつもり。またCanva側は無料プラン利用のためか、どうしても細々したデザイン調整に難儀し、比較的元のテンプレートデザインをそのままなぞるようデザインをまとめました。あとは「ナイトミュージアム」なので暖色系(オレンジっぽい感じ)よりも淡めの寒色系(青やグレーっぽい感じ)の配色でまとめてもよかったかもですね。

生成画像については、よくよく見たら尻尾が2本生えていて物理的におかしかったので、苦肉の策でボカシを入れて誤魔化しています。普通こういう場合は(有料プラン加入必須ですが)生成AIを活用して画像修正しちゃうのが楽かな? と思います。

Adobe Express作例
 架空ソシャゲの実況生配信動画サムネール

架空ソシャゲの実況生配信動画サムネ(Adobe Express)
架空ソシャゲの実況生配信動画サムネ(Adobe Express)

架空ソシャゲの新キャラクターを紹介する、という生配信動画を想定したサムネ。架空ゲームのジャンルは「サイバーパンクテイストのチーム戦サバイバルゲーム」なので、彩度やコントラストを気持ち強めに(くっきりした感じに)調整しました。

全体的に闇の中でカラフルなネオン光とノイズが明滅する感じ。ゲーミングカラー(鮮やかな虹色グラデーション配色)とまではいかないまでも、それに近いようなギラギラ感のある雰囲気に。目立ちやすい位置に、一目でライブ配信中(か、そのアーカイブ録画)であるとわかる赤いロゴマークも挿入しています。

Adobe ExpressのAIで描いたキャラクターの、画像加工前後を比較しました。
画像右半分は、AI画像生成そのままの状態(無加工)。画像右半分は瞳にハイライトを入れたり、色補正などの加工をした状態です。
色補正など手直し後←     →画像生成そのまま

メインビジュアルの少女は、生成しただけだと絵柄がどこかのっぺりとしていたので、より主役が引き立つよう細々とした加工を加えていました。サバゲーのキャラということで、実は生成プロンプト(生成AIに入力する命令文のこと)に「武器を持っている」というような記述もしていたのですが、結局どの生成結果にも武器の類は描かれませんでした。

Adobe Fireflyアドビ ファイアーフライ(Adobe Expressの用いる生成AI)には元々、戦争やテロ・暴力事件をほのめかすフェイク画像の生成を防ぐため、銃など武器の類は描けないという話を聞いた覚えがあるのですが……どうやら機能してくれたみたいですね、これなら安心。

参考までに、実際のプロンプトは以下の枠内通り。日本語なりに、かなり具体的で細かい記述を試してみました(プロンプトは日本語記述より、英文記述のほうが比較的精度が上がるようです)

薄桃色の髪に青い目をした、10歳くらいの少女のアニメ調キャラクターのイラスト キャラクターのみで背景は白1色 膝をついた体勢を横から見た構図で、全身が写っている 手にはスナイパーライフルを持っている 猫耳のついた白地にピンクのラインの入ったゲーミングヘッドホンをしている 服装は白黒を基調にしたサイバーパンク調で、飾りのベルトが多く付いており、オーバーサイズの白いフルジップパーカーを羽織っているのが特徴的 左右で長さの違うハイサイソックスを履いていて、靴はゴツめの厚底スニーカーを履いている

両者の使用感比較とか反省点とか

触った感触としては、どちらも使い勝手は本当に互角。「無料でもここまでできるの!?」と驚かされることもしばしばで、正直甲乙つけがたい。うーん……、テンプレートや写真などの素材・フォントのラインナップで決めるなら、Canvaは「全体的に日本人ウケしそう」なデザインが多く、対してAdobe Expressは「全体的に海外ウケしそう(グローバル志向)」なデザインが多いかな? という個人的印象はありました。

ただ自分が生粋のAdobe育ちなこともあり、UIなどの触り心地・有料プランならではの便利機能を見ると、やはり細々したところでAdobe Expressに軍配が上がる面はありますね。プロユースのフォントの豊富さとか、AIの透明性というか信頼感というか、仔細なUIの触り心地とか……まあ、そもそもが無料 vs 有料という格差で戦っているので、仕方ない判断になるのかなと……。

あとは……そうですね、重箱の隅つつくレベルの話だと、Adobe Expressは右側にレイヤー(画像やテキスト・素材などをセル画のように重ねて管理する一覧機能)のサムネールをずら〜っと出しておけるのが、デジタルペイントソフト(PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTクリップスタジオペイントなど)慣れしてる人間ほど分かりやすく、非常に助かるところですね。

勿論Canvaもレイヤー自体はあります。が、(少なくともPCだと)どこから参照すればいいのかが分かりづらく、毎回数クリックしないと見られないようなのでどうにも不便でして……結局面倒でレイヤー触らないようになっていくんですよね…。

総合的な個人評価は、これからデザインやってみたい方へのオススメしたいのはCanvaです! 「これがオンライングラフィックデザインソフトか〜」と分かってきたらAdobe Expressも触ってみて、自分の好きな方を使えばいいと思います。私みたいに併用するのも全然アリですし。どちらも無料で始められますし。気楽に触ってみましょ!

おまけ:サムネとしてのクオリティを調査せよ!?

ここからはちょっとした蛇足。ここも難しいお話なので読み飛ばして頂いて支障はないです。

実はCanva・Adobe Express双方に「アドオン(アプリ)」という機能拡張がありまして。これについては次回記事で余裕があれば触れることにします(……多分?)が、端的に言うと欲しい機能を持つアドオンを追加すれば、そのソフトで「できること」を増やせるんです!

ここでは試しにAdobe Expressのアドオン(Color Blindness Simulator, Attention Insight)を利用して、今回作った架空サムネが「他人からどう見えるか・見られるか」を可視化してみましょう。

色覚異常を持っている人の視覚シミュレーション(Color Blindness Simulator

何らかの色覚異常(特定の色の波長がわからなかったり、正常な感じ方ができない障がい)がある人が、どのような見え方をしているのか再現してみました。左半分が通常色覚・右半分が色覚異常の見え方を擬似的に表現しています。色覚異常には様々な種類(見え方)があるのですが、このアドオンは多くの種類に対応しています。

人が画像のどこに注目しやすいかを可視化(Attention Insight

いわゆるヒートマップ(人が注目したり、クリック・タップしたりしやすい所を可視化した図)を、画像認識技術によって擬似的に生成した「予想図」です。画像上の印が赤ければ赤い程そこに注目が集まりやすい、という目安になります。基本的にテキストや人物の顔に注目が集まっていますね。

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【まとめ】

と、いうことで前編……というか両ソフトの前提解説はここまで。次回はいよいよ両者の全面対決です!

気になる対決内容や勝敗は、もちろん次回までのお楽しみ! というかこれからテーマ決めて比較検証に入るので、私自身も結果が楽しみです! 特に急ぎの用事とかが入らなければ、通常通り3月末投稿になると思いますので、気長にお待ちいただければと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

それでは、次回をお楽しみに!

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※当記事中の一部には、生成AI技術を用いた生成画像が含まれます。

※当記事の一部画像には、無断転載や不正なAI学習を抑制するウォーターマーク、及び「Glaze」による特殊な画像加工を施しています。「Glaze」の詳細については以下をご覧下さい(英文表記)。

Glaze - Protecting Artists from Generative AI

※補助ツールお借りしました:角丸対応テーブルジェネレーター / HTML編集シミュレーション

2025.2.28

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