第16回:2025オークス見どころ解説 & 直前大予想!

さて、これから2週にわたって、日本競馬が誇る二つの大きなレース「優駿牝馬(オークス)」と「東京優駿(日本ダービー)」があります。

はい、オークスはこの日曜5/25、日本ダービーは次の日曜6/1です。いずれも東京競馬場で開催されます。

桜花賞や皐月賞など、4月から大きなレースが毎週のようにあり、今、競馬シーズン真っ只中といった感じですね。

競馬ファンにとっては毎週末が楽しみです。

オークスは、先日の桜花賞に続く牝馬(ひんば)3歳のレースですね。
桜花賞ではモレイラ騎手が乗るエンブロイダリーが優勝しました。
今回、オークスも勝てば「牝馬三冠」に大手をかけます。
*おさらい*
牝馬三冠レース:桜花賞、オークス、秋華賞

エンブロイダリーほか、桜花賞で競ったアルマヴェローチェ(同賞2着)やエリカエクスプレス(同5着)も出走しますね。

今、オッズの方はどうなってますか?

全18頭の中で、
1番人気がアルマヴェローチェ 3.3倍
2番人気がエンブロイダリー 3.4倍
3番人気がリンクスティップ 6.3倍
です。(5/22時点)

レース前からすでに競り合ってますね(笑)

桜花賞は1600mでしたけど、オークスは2400mなんです。
距離が延びることで、桜花賞よりも有利になる馬、不利になる馬が出てくるはずです。
多くの3歳牝馬にとって、レースで2400m走るのは生まれて初めてです。
ただ速いだけじゃ駄目で、スタミナが試されます。そこがスピード勝負の桜花賞とは少し違うところですね。
道中の折り合いが上手くできるかですね。

「折り合い」ですか?

はい、距離が長いので、途中、いかに体力を削らず落ち着いて燃費走行できるか。ペース配分が重要になるということです。

そのあたり、桜花賞で1番人気だったエリカエキスプレスは今回少し不利になりますか?
オークスでのオッズは現在6番人気で17倍です。

確かにスピードはある馬で、桜花賞でも前に出て、最後残り200mまで先頭をキープしましたが、追い込み馬にかわされて力尽きた印象がありました。
そういうことからして、今回の2400mを先行逃げ切りで勝つのは難しいだろうなとは思います。
それと、東京競馬場は最後の直線が500mと長いので、エリカEに限らず、逃げを打つ馬はこの長い直線も勝ち切る圧倒的なスタミナが必要ですね。

今、3番人気のリンクスティップはどうですか?

桜花賞で3着に入った馬ですね。
エリカEと同じく、スタミナに不安ありとする声もあります。
でも、レーススタイルはエリカと違って追い込み馬で、桜花賞でも第4コーナーまでしんがり(最後尾)でした。
最後の直線で一気に先頭争いに加わってきた末脚(すえあし)、つまり最後のスパート力は一級品だと思います。
先ほどの「折り合い」ですね。ペース配分が上手くできれば、リンクSにも最後に勝ち運が降りてくる可能性は十分にあります。

ありがとうございます。
騎手についてはいかがですか?
エンブロイダリーは今回、ルメールさんが手綱を握るようですが。

そうですね、桜花賞ではモレイラさんが乗りましたが、今回はルメールさんです。
MさんのJRA騎手免許は3月29日〜4月28日までの短期免許だったので、今はもう出国して、香港でレースに出ているようです。
日本にいた1か月間に64戦23勝、勝率36%の成績を残しました。
そして、高松宮記念(サトノレーヴ)、桜花賞(エンブロイダリー)、皐月賞(ミュージアムマイル)と、3つ立て続けにG1に勝ったんですよね。
「破竹の勢い」とはこのことです。台風のように、日本列島を駆け抜けて行きました(笑)
で、話をルメールさんに戻すと、
これまでオークスに9回出て4回勝っています。今回また勝てば、嶋田功元騎手の記録に並びます。
エンブロイダリーにもこれまで4回騎乗し3回優勝しています。
桜花賞ではルメールさんが海外遠征中だったこともあって、モレイラさんが騎乗することになったんだと思います。

そうだったんですね。
エンブロイダリーの元々の騎手はルメールさんだったと。
ルメールさんのオークスの実績も際立っていますし、牝馬2冠目を狙うエンブロイダリーにとっては申し分ない騎手ですね。

そう思います。

さあ、ではそろそろ、ススムさんの2025オークス着順予想をお願いします。

1着 アルマヴェローチェ
2着 エンブロイダリー
3着 エリカエキスプレス
です。

ほう、桜花賞に続き、今回も一番推しはアルマヴェローチェですか。

桜花賞ではエンブロイダリーに競り負けましたけど、体格からして、スタミナはアルマVの方が若干上かなと見ています。
*馬体重*
アルマヴェローチェ 496 kg
エンブロイダリー 482 kg
(4/13桜花賞出走時)
両馬とも末脚の良さは桜花賞で実証済みですが、最後、体力勝負となった時に若干の体格差が効いてきそうな気がします。
でもまあ、先ほども触れましたが、2400mは各馬にとって初めての距離なので、
最後に思わぬハプニングがある可能性もあります。
有力馬が「ガス欠」で失速する中、ノーマークの馬が抜けてくることもありますよ。

そこが競馬の面白いところだと?

その通りです。

ノーマークの馬をマークするとすればどの馬ですか?

ビップデイジーとレーゼドラマかな。
ビップDは桜花賞で11着でした。レーゼDはまだ戦績浅く今回G1初参加です。
両馬とも現状10番人気あたりで、オッズは30倍ほど。
アルマVと比べると どちらも数十キロ小さな馬なので、スタミナ的にどうかと思いますが、ちょっとした穴を狙うならこの2頭ですね。

ありがとうございます。
では、本日の動画をお願いします。

再掲になりますが、この前の桜花賞を観て下さい。

こちらからどうぞ↓
<2025年 桜花賞>
*馬番*
エンブロイダリー(7)
アルマヴェローチェ(9)
リンクスティップ(12)
エリカエクスプレス(2)
ビップデイジー(6)
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