馬券の基礎知識

さて、今日は「馬券」について伺います。
競馬ファンの中には、他の多くのスポーツと同様に、
「競技を観戦して楽しめれば良い」
という人も少なくないと思いますが、
一方で、競馬は公営ギャンプルでもあり、「賭け事」としてレースに向き合っている人もいると思います。
そこのところ、ススムさんはどういう立ち位置でしょうか?

そうですね、私も注目のレースは馬券を買って観戦していて、「賭け事」に参加している立場です(笑)
まあ、「賭ける」といっても極わずかで、
「身銭を切って観戦した方が、熱が入ってより楽しい」
といったところです。

節度を持ってやっていらっしゃるんですね。

僕の考え方なんですが、
競馬場の入場券って基本、100円か200円なんですよ。これって、例えばプロ野球の観戦チケットと比べたら凄く安いです。
甲子園の内野席だと4,000円ほどします。
その差額、数千円で馬券を買って楽しめたら悪くないと思うんですよ。
まあ、どちらもTV観戦するなら、今の話は成り立たないですけど(笑)

なるほど。確かに会場で生観戦する場合は、競馬場の入場料は安いですね。
ところで、馬券っていくらから買えるんですか?
また、どこで買えるんですか?

馬券の正式名称は「勝ち馬投票券」と呼ばれていて、
JRAが管轄する競馬場やWINSで一口100円から買えます。
また「インターネット投票」というのもあって、それも一口100円から購入できます。
*JRA=日本中央競馬会
*WINS=場外馬券売り場

よく「単勝」とか「複勝」とか言いますが、あれは馬券の種類なんでしょうか?

はい、「単勝」は1着に入線する馬を当てる馬券です。初心者でも直感的にすぐ理解できる、一番シンプルな馬券です。
「複勝」は、選んだ1頭の馬が、そのレースの1着~3着までに入線するかを当てる馬券です。単勝よりも「ストライクゾーン」が広いです。
そのほかにも、「馬連」「馬単」「ワイド」「三連複」「三連単」というのがあります。

それぞれどんな馬券か、私のような初心者向けに、ご案内お願いします。

「馬連」は、出走馬の馬番(ゼッケン番号)で、1着と2着の組み合わせを予想します。
たとえば、馬番が5番の馬と9番の馬がそれぞれ上位2着以内に入ると予想する場合、「5-9」の組み合わせで馬券を買います。
1着、2着の着順は問わないので、5番が1着で9番が2着でも、9番が1着で5番が2着でも「当たり馬券」になります。
これに対して、「馬単」は、1着と2着をズバリ予想する馬券です。
先ほどの例を使うと、5番と9番の馬が上位2着に入るという予想だけでなく、どちらが1着でどちらが2着かまで的中させないと「当たり」にはなりません。
「ワイド」は、1着~3着までに入る馬を2頭予想し、選んだ2頭が上位3着に入るなら、その着順までは問わないです。
「三連複」は、上位3着以内に入る馬3頭を予想します。予想した3頭が、どういう着順でもよいので、すべて3着以内に入る必要があります。
「三連単」は、1着、2着、3着をすべて着順どおりに予想する買い方です。当てずっぽうに当たる確率は馬券の中で最も低いです。
ですので、当たると大きな配当になりやすいです。
前回のブログで、過去、夏競馬で配当が300万円を超えたレースを幾つか紹介しましたが、すべてこの「三連単」でした。
以上のほか「ボックス」という買い方もあるんですが、
すでにお腹いっぱいだと思うので(笑)、そちらはまた別の機会にします。

詳しい説明ありがとうございます。
確かに「お腹いっぱい」になりましたが、それぞれの馬券の特色がとてもよく理解できました。

説明すると大変ですが、買い慣れてくると、身体が覚えます(笑)

笑
さて、初心者だと、いざ馬券を買うぞ、となったとしても、
たとえば「単勝」が良いのか、「ワイド」が良いのかなど、どの種類の馬券を買ったら良いか、なかなか分からないと思うのですが、
ススムさんが馬券を買う時は、どういう根拠で馬券の種類を選んでいますか?

そうですね、初心者の方だったら、、
というか、僕のメインの買い方と同じになるんですが、
まずは「単勝」か「複勝」を狙うのがお勧めです。
レースを観戦するにしても1頭だけに集中して見れば良いわけですし、
個人的にはそういうシンプルな買い方で、馬券が当たった時の嬉しさを実感した方が、その後の競馬ライフを楽しめるんじゃないかな、と思っています。

買った馬券が的中する確率を高めるために、ススムさんが実践していることはありますか?

ネットの記事や、スポーツ新聞、YouTube、そしてコウちゃんはじめ、周りにいる競馬友だちから、出走馬についての情報をできるだけ多く集めるようにはしています。
でも、そのくらいのことなら誰でもしていますし、あまり皆さんの勝率を上げる参考にはならないでしょうね(笑)
ちなみにスポーツ新聞は、僕は「大阪スポーツ」をよく買うんですが、
紙面にある印(◎▲×など)は参考にしています。記者や評論家による評価です。
あと「勝率を高めるため」というわけではないですが、
以前にこのブログで話題に出た「サイン馬券」の類も好きなタチで、
自分の好きな数字(僕は「7」が好きなんですが…)や名前(馬名の響き)で選んじゃうこともあります。
こういうのは自分なりに納得した上なので、たとえ当たらなくても僕的には後悔しない買い方です。
全然、論理的ではないですけどね…笑
でも、僕としては「競馬で稼ごう」とまでは思ってなくて、楽しめれば良いので、そのくらいのユルさでちょうど良いです。

ススムさんが馬券を買う時の戦略も何パターンか教えてもらえますか。

自分は、基本的に1レース1,000円までと決めていて、その予算の中で買う馬券の組み合わせを考えていきます。
シンプルなケースだと、1着に来そうな馬を何頭か選んで、それぞれ「単勝」を買います。
例えば「単勝」10点(10頭)で1点(1頭)100円や、5点で1点200円とかです。
15頭出走するレースだと、10頭買えば出走馬の3分の2、5頭だと3分の1を買うことになります。
そのうちいずれかが1着になれば、少なくとも出資したお金の幾らかは戻ってきます。
利益を出そうと思ったら、10頭買いの場合はオッズ10倍越え、5頭買いの場合は5倍越えの馬が来ないといけないです。
そのほかのパターンでは、今日は説明する余裕がなかったですが、「ボックス買い」もよく使います。
複雑なので、今、分からない人は読み飛ばしてもらって良いんですが、
「ワイド」の5頭ボックス馬券10通り、
「馬連」5頭ボックス馬券10通り、
「三連複」5頭ボックス馬券10通り、
などで、ちょうど1,000円になります。

うーん、「単勝」は分かりますが、その「○頭ボックス○通り」というのは複雑過ぎて想像できないですね。

いやぁ、実際に何度か買うと、身体が覚えます(笑)

世の中には、競馬に対して「ギャンブル=破産」といったネガティブなイメージを持つ人も多いと思いますが、実際にススムさんの周りに競馬で破産した人はいませんか?

僕の周りで、競馬で破産した人は見たことないですが、一人、競馬にハマり過ぎて、消費者金融から借金した人はいます。

ススムさん自身が競馬でお金を失わないように心がけていることがあれば教えて下さい。

3つのルールを作ってやっています。
① 買うレースを重賞(G1、G2、G3)だけにする。
② 一つのレースに賭ける金額は原則1,000円までにする。
③ 日本ダービー、宝塚記念、有馬記念は特別に3,000円まで認める。
この3つを守るよう心がけています。

そういう心がけがあって、競馬ファン歴40年以上というキャリアを守り抜くことができているんでしょうね。

ハハ、そうですね。
どんなに感情が動いても「ルールを守る」という、
競馬は金銭管理の良いトレーニングになりますね(笑)
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