「デザイナー」のおつまみ。 – 後編 –

おつまみでざいん。

制作チーム「アトリエ∞(インフィニティー)」所属、グラフィックデザイナーのwachico.(わちこ)です。

今回の「おつD」は前回に引き続き「デザイナー」をテーマにお届けします。

この後編では、世の中に数多存在する「○○デザイナー」についていくつか取り上げて紹介してみようと思います。基本的に皆さんが聞いたことがあるような名前が出てくると思いますが、中には聞きなれないタイプのデザイナーも…?

繰り返しとなりますが、これはあくまで「私個人の認識」による紹介です。なので、一般的な定義と相違があってもそれが当たり前ですので気にしないで下さい。ご参考というか、暇つぶしの読み物程度に楽しんで貰えればと…。

……今更なんですがコレ前後編の内容逆にしたほうが良かったんじゃ? とか思い始めても気にしない(笑)! サクサク行きますよ〜!


もくじ

【グラフィックデザイナー】
【プロダクトデザイナー】
【ファッションデザイナー】
【建築デザイナー】
【ゲームデザイナー】
【おまけ:「だけ」じゃないデザイナー!】


【グラフィックデザイナー】

まずは話を広げやすいので、私の専門とする「グラフィック(ビジュアル)デザイン」の領域から行きましょう。

「グラフィックデザイナー」というのは、大雑把に言うと「視覚情報」についてのデザインを担当する人たちのことです。「視覚情報」というのは例えば「ポスター」「ロゴ」「写真」「文字」「イラスト」「パッケージ」…といった感じでしょうか。概念的な面が強いというか、とにかく広く深くカバーしていく世界だなぁ〜、と学生当時(4年制芸大のビジュアルデザイン学科)は思ったものです。

では、ここで2022年9月現在、Wikipediaに掲載されている「デザイナー」の記事(リンク)から「グラフィック」の領域にどんなデザイナーが当てはまるのか、ざっと引用してみましょう。


・DTPデザイナー(デスクトップパブリッシングで印刷物をデザイン)
・ウェブデザイナー(ウェブサイトのデザイン)
・エディトリアルデザイナー(書籍をレイアウト・印刷物の編集)
・キャラクターデザイナー(グラフィック分野からの派生、イラストレーター、アニメーター)
・グラフィックデザイナー(パッケージデザインなども含む広義の平面印刷物をデザイン)
・コミックデザイナー(漫画・広告をデザイン)
・サインデザイナー(看板・標識をデザイン)
・ブックデザイナー(本をデザイン・装幀)
・メカニックデザイナー(架空のロボットやメカニックキャラクターのデザイナー)
・モニターグラフィックスデザイナー
 (映画やアニメーションに登場する、劇中の架空モニターGUIのデザイナー)
・ロゴデザイナー(ロゴタイプ・ロゴマークをデザイン)
・書体デザイナー(文字をデザイン)
・タイポグラフィデザイナー(活字をデザイン)


……いや多い多い多い紹介しきれないって!!(笑)

1つの領域だけでもこんなに…いやこれ以上に色んなデザイナーがいるということは、これでご理解頂けましたでしょうか。ここで全部を紹介する訳にもいきませんので、1つずつ詳しく話したりはしません。ただグラフィックの領域については、前編の最後で「私自身が当てはまる」と発言していた3つに絞って紹介を挟みますね。


グラフィックデザイナー

引用にもある通り、主にチラシやパッケージなど広義の印刷物をつくるデザイナー。印刷物というだけだと本当に色々ありますから、3つの中でも最も広いジャンルをカバーしているデザイナーなのかもしれません。専門を示す肩書きというよりは「グラフィック(ビジュアル)デザインの領域に関わるデザイナーの総称」というイメージが強いですね。


Webデザイナー

Webサイトやネット広告など、主にネット上のあらゆるモノに関わるデザイナーです。例えばHPならそれ自体のデザインに限らず、掲載する画像の撮影・加工、HTMLなどを用いたコーディングなど幅広い技能を求められますが、現代ネット社会における需要の高さはピカイチ。前者と大きく違うところといえば、完成したものでも半永久的に更新され続ける点でしょうか。最近は実況動画やVTuber需要の高まりから、動画制作・編集(立ち絵やシーンの切り替わりアニメーションの素材制作など)のスキルもあるといいようですよ。


DTPデザイナー

Desk Top Publishingデスクトップ パブリッシング」は、日本語に直すと「卓上出版」。つまり印刷物の中でも本や雑誌といった「出版物」をつくるデザイナーをこう呼びます。引用した一覧を見ると「エディトリアルデザイナー」「ブックデザイナー」といった似た仕事もあり、混同しがちです。特に「DTP」と表現する場合は「デジタルで(パソコン等で)印刷できるデータにまで仕上げる」こと、と捉えていいと思います。「エディトリアルデザイナー」「ブックデザイナー」が兼務している場合もありますね。

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【プロダクトデザイナー】

「プロダクト」というのは簡単に言えば「製品」のこと。こちらの呼称も「グラフィックデザイナー」と同じく、どちらかと言えば広義的な意味で使われる印象があります。グラフィックデザイナーを「平面のデザイン」担当とするならば、彼らは「立体のデザイン」担当。具体例を挙げると「家電」「家具」「車」「おもちゃ」などでしょうか。ちなみに私の父もかつて家電メーカーでデザイナーをしていましたが、親の職業を調べる宿題で「インダストリアル(工業・産業)デザイナー」と説明され、呂律が回らず恨めしかったという思い出があります(笑)。

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【ファッションデザイナー】

読んで字の如く「着るもの」「身につけるもの」のデザイナーですが、「ファッション」と一口に言っても色々なものがありますよね。日常的に使う普段着・専門的な仕事の分野で欠かせない作業着・ファッションショーなどでブランドの名前を背負い、華やかに着飾り魅せるためのドレス…と、同じ「ファッション」でもジャンルによってガラッと変わるモノづくりになりそう、とボンヤリ思っております。本音を言うとまあ、あまりファッションに興味がないタイプなので…詳しく説明できなくて申し訳ないです。

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【建築デザイナー】

「建築」というと「大工さん」のような現場仕事をイメージしがちですが、建築デザイナーはその「大工さん」が、どんなものをどのように作るのか(あるいは安全に作れるか、作る手間を減らせるか、など)考えて計画を練る役割、と言えます。もちろん建物なので、店舗内装なのか一軒家なのかビルなのか、はたまた寺社仏閣なのか…関わる範囲によっては「建築士」などの特別な資格も必須なので、そこは少し「なるため」の難易度が高い、と言えますね。専門性を極めたいならともかく、「建築士」の資格はあった方が、幅広い建物のデザインに関われるでしょう。

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【ゲームデザイナー】

「クリエイター」や「ディレクター」といった方が耳馴染みがあると思いますが、ゲーム(特に何も言わなければテレビゲームやソシャゲなどのデジタルゲーム)のあらゆる要素をデザインする人たちのことです。中でも「ディレクター」は、それら全員の仕事を把握し、適切に導く大役です。例えばキャラクターの3Dモデルを作る人、その動き(モーション)を作る人、画面のあらゆる情報(ユーザーインターフェイス)を分かりやすく作る人、色々な効果音(サウンドエフェクト)を作る人、脚本(物語)を書く人、ゲーム全体の難易度を調整する人、あるいはゲーム機で動かすためのプログラムを書く人なども含め「ゲームデザイナー」と総称している感じでしょうか。

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【おまけ:「だけ」じゃないデザイナー!】

と、ここまで色々なデザイナーについて語ってみましたが…正直めちゃくちゃきつかった(真顔)。何なら前編より全然きつかったまでありますよ。だって明確にならないんですよジャンルの境目が! 書いてると! やっぱり!

整理していくと改めて、こんなに色んな所で色々なジャンルのデザイナーが関わり合って物事が作られいるんだな…と気付かされました。だからこそ、いくらでも細分化できるし総称とすることもできてしまう訳で。

一緒に仕事を進めるために、共に働く人が「どんな人物か」「どんな事が出来る(得意)か」などをお互いに知り合う、という事は社会人として必要なことと思います。プロの現場であればなおさら、時に専門外の知識も少なからず求められるのでしょう。前編で長々説明した「デザイナー」の心構えについて、共通認識を持つというか、同じ方向を向いてゴールを目指す、という意識が大切というのは、ここまで長いこと付き合って下さった方には…最早語るべくもないですね。

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そんなこんなでまさかの二部構成でお送りしました今月の「おつD」でした。根本的な「デザイン」というモノについて自分なりに掘り下げてみましたが、読み手の皆さんはどう感じたのでしょう…? 聞いてみたいような聞きたくないような…。

ですが、こういう話は賛成意見も反対意見もあって然るべき。賛否どうこうよりも、今回の話が皆さんにとって、いざ「デザイナー」になった後、何を一番大切にして働きたいか? その指針となれれば幸いです。そしてもし良ければ、当事業所のような「就労継続支援」という環境において学ぶ・腕を磨くといった選択肢もひとつ、頭の隅にでも置いておいて貰えればな、なんて思う次第です。今後発展を続ける事は間違いないWeb関連の領域は、門扉も広いので特におすすめですよ。

次回はまた何か1つ、デザイン制作物の裏話を準備しておこうと思います。来月中の更新を予定しておりますが、来月は諸般の都合から更新期間が長めに空く可能性があります。自分自身どうなるかわかったもんじゃないので(笑)気長にお待ち下さいませ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

それでは、次回をお楽しみに!

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※本文中画像は いらすとや 様からお借りしております。

2022.09.26

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