ロゴデザインのおつまみ。 – アトリエ∞(インフィニティー)編 –

おつまみでざいん。

制作チーム「アトリエ∞(インフィニティー)」所属、グラフィックデザイナーのwachico.(わちこ)です。

……という自己紹介をしてきて早8回。今回の「おつD」は我らが所属チーム「アトリエ∞」のロゴデザインについて振り返ってみたいと思います。HP内ではこちらのページで掲載を確認することができます(2022年11月現在)。

アトリエ∞(インフィニティー) ロゴマーク

事業所ロゴマーク(及び巻き三つ折りパンフレット)の作業進行中に制作が決まり、入稿(印刷所に印刷するデータを送ること)が終わってすぐ取り掛かりました。時期的には4月末〜5月、ちょうど入所して1ヶ月ほどの頃。今から半年も前の制作過程となると猛烈に情けない感が否めないというか今からでももうちょっとブラッシュアップしたいとかなるんですが、キリがないですから(笑)…そこはキッパリ諦めて、当時の記憶を掘り起こしたままに書いていこうかな、と思います。無念。


もくじ

【「アトリエ∞」とは?】
【コンセプトを組み立てる、ということ】
【フィニッシュアート】
【形はシンプル、お色は多彩に!】
【まとめ】


【「アトリエ∞」とは?】

「アトリエ∞」は、当事業所の制作部門に与えられた屋号です。将来的に独立したWebサイトを立ち上げようかという話もあるのですが、それはまだまだ先のお話。「制作部門(チーム)=アトリエ∞」という認識で大丈夫です。 ※2023.4.12追記:「アトリエ∞」Webサイトを公開いたしました! こちらでもよろしくお願いします!

ちなみに物販部門には「三つ星マインド」という屋号があったり。

この名前には「∞(無限)」が表す通り、「心(宇宙)に宿る無限の可能性をカタチにする制作チーム」といった意味が込められています。こうして屋号(チーム名)が付くと途端に、事業所の一部門という概念を超えて、独立したひとつの「企業」であるかのように感じてしまいますね。

ちなみにこれまでの実績(作ったもの)はこちらのページ下部にまとめてありますので、よければご覧ください。

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【コンセプトを組み立てる、ということ】
ラフを描く前にイメージを書き出してみる

上図は、デザインラフを描きはじめるより前に作った1枚。「ラフデザイン」と銘打ってはいますが、デザインというよりもっと簡単な「思考のメモ」とか「覚え書き」みたいなものでしょうか。案を練る最初期段階の内容なので、採用案(=結果)からかけ離れたようなアイデアも見受けられます。並んでいる記号は、様々なフォントで「∞」の文字を打ってみた一覧。

これはコンセプトを明確にするためにある「根っこ」のようなもの。そこからラフを描いていくうちに「この案はこういうコンセプトでいけそうだな」「こんなコンセプトの案がひとつ欲しいな」と、だんだん頭が回転してきます。まるで思考が枝葉のように分かれて伸びていくような作業を経て、ひとつひとつのラフデザインが出来上がる感じ。

私の場合いきなりPC上で描くのではなく、クロッキー帳などに手描きする所から始めるようにしています。というか、メモのように思いついたことをサッと書き留めます。ざっくり手描きでイメージ固め→「Illustrator」などのソフトで具体的な作り込み→クライアントと相談しながら調整…、といった流れです。過去の投稿でチラッと出てきていますが、この手描きラフは自分にだけ分かる程度の、文字通りラフなもので全然大丈夫。手を動かしてイメージを形にしていくプロセスを経た方が、次のPC作業がスムーズにいく気がします。あくまで個人的な持論ですが…。

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【フィニッシュアート】
手描きラフと比較してみよう

ぶっちゃけて言うと、目指したのは「若者の婦人服や化粧品ブランドのロゴっぽさ」ですね(笑)。細い線と塗りだけの形へと削ぎ落として削ぎ落として、どこまで単純化できるのか? に挑戦してみた案でもありました。

事業所名の由来である「クロノス」とは、「時」に関連する神様のこと。なので、「時間」というキーワードと「∞」の形状、この2点を軸にアイデアを出していきました。この過程で「∞」の記号を90度傾けると砂時計のような形に見えた事が、このデザインの発端。塗られている部分は、砂時計に入っている「砂」をイメージしています。ちなみに完成形は傾き45度ですが、これは文字を入れ込むスペースを作ろうとした苦肉の策だったり。結果的には全体が正方形のスペースに収まる、丁度いいレイアウトとなりました。

没ラフ案その1
没ラフ案その2

単純な「線と塗り」の組み合わせだけで、スッキリ・きちんと・美しく映えるデザイン。線の太さや塗り面の広さのバランスを考えながら、何通りものパターンを試しました。こうして見ると当時の試行錯誤の跡が分かりますね。もっとごちゃごちゃ凝った形にしたかったみたいですが、今になって見るとゴテゴテした形にしなくて良かったなあ、と思っております。

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【形はシンプル、お色は多彩に!】
統一感のあるカラーバリエーションをつくる

以前に少しだけ触れていましたが、私は特別な理由がない限りモノクロ(黒単色)前提でロゴデザインを作るようにしています。パッと見て形状が捉えやすいのと、「色」という要素によってクライアントに余計な迷いを与えないため、また単色にすることであらゆるシーンで使いやすいデザインにしやすい…といったいくつかの理由からです。

なので、大まかなデザインが確定してから色を決めていきます。今回は単純に、同系統の色で「線」1色・「塗り」1色の2色使いに決定。ちなみに別系統の色を組み合わせる事も試してみたのですが、せっかくのスッキリ感がゴチャつくような気がして早々に止めました。

そうして決まったのが冒頭にある、落ち着いた赤系統の色味。…ところが、実はこの色で「決定」ですが「固定」ではありません。今回は難航の末、「使用シーンによって色変え可能」という結論に至りました。そのため他の色味でもすぐ使えるよう、検討用だったカラーバリエーションをそのままストックしてあるのです! その一部を引用したのが上図。明るめの色(明度が高い色)だと細い線使いの特徴から見辛くなってしまうので、全体的に落ち着いた色味(明度や彩度が低い色)にして統一感を出すよう気をつけています。

とは言ったものの、時と場合によっては明るい色を使う事もあるでしょう。黒地なら白抜きのほうがパキッとして映えそうですし。生みの苦しみがあるからこそ、妄想を膨らませるのもまた楽し…ですね!

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【まとめ】

という事で、今回は「アトリエ∞」のロゴデザインについて振り返ってみました。当時のことを思い出すと、まだまだ事業所生活に慣れない中での制作だったので、ビビりながら少しづつ手を動かして作っていったのが懐かしいです。今頃になってやっと少しは馴染めてきたのかな? と思う次第。実は前職がバリバリの接客業だった癖に人見知りというか人付き合い苦手意識が強いので、その辺りはここで働く過程で克服したいですね…。

勿論、これとは違ったコンセプトを立てて作った案もいくつかあります。ですが、ここではまだご紹介できません。どういう事かというと、それらのロゴもまた「状況によって使い分ける」…つまりまだ完全に「没案」となってはいないからなのです。いつか日の目を浴びる事がありましたら、その時に改めてお話ししたいと思います。一体いつになるのやら…?

気がつけばもう今月というか今年も終わりに差し掛かり。更新大変遅くなって申し訳ありませんでした。次回内容もまだ検討中ではありますが、何もなければシンプルに今年の総括! でいいかもしれませんね。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

それでは、次回をお楽しみに!

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2022.11.29

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